コインランドリーは、いつまで運営する?利益確定タイミングとその後のお金の使い方
今回は、コインランドリーを持ったら、いつまで運営するべきなのか?
そして、得たお金の使い道について話したいと思います。
コインランドリーでは、多くの方が10年以上持ち続けることを想定し、事業計画をたてます。
不動産投資とおなじように、長く見るビジネスモデルなのです。
コインランドリーを手放すタイミングは?
収益悪化で赤字になっている店舗は別ですが、収益が出続けている店舗の場合、10年を超えて、15年、20年と、やろうと思えば25年でも営業できます。
しかしながら、20年以上の機器はメーカーから修理部品が提供されなくなったりするため、運営したくても機器修理が実質できず、やむ負えず閉店や、機器の入れ替え追加出資を考えていかねばいけなくなります。
完全に壊れるまで持ち続けて閉店するか、追加出資をして継続運営するかの判断をしていくことになります。
売却がおすすめな店舗
利益が出ているようであれば、まずは売却を検討しましょう。
手間がかからず即金性があります。
特に、機器13年以内の年間利益80万以上出ている店舗は売却がおすすめです。
機器を入れ替えるほどの年数でもなく、利回りもしっかりとれるので、買い手も買いやすい傾向にあります。
追加出資して継続運営がおすすめな店舗
機器が20年近くたっており、利益が年間80万以上出ており、追加出資しても早期に回収できる見込みがある店舗
売却して売却益を他の投資に回すよりは、収益性の高いコインランドリー運営を継続されたほうが利回りも保てるでしょう。
ただし、これを実施する場合はむこう10年運営ができる機器に入れ替え、むこう10年は運営をしていく方針を持てる方に限ります。
手間もかかります。これまで運営してきたから、うまくいく可能性は非常に高いと思われますが、確実ではありません。収益が続くかどうかは安心できないところはあります。
こ
高齢の方等、むこう10年の営業が体力的に難しい場合は、売却し、リノベーションを次の後継者に委ねて利益を取ってもらいましょう。
こちらは、自身がM&Aでコインランドリーを買収する際の指針にもなる考え方です。
利益が出ている古い店舗を安く買取り、追加出資しリノベーションをしてより高い利回りを取っていくことができます。
利益確定のタイミング
部品供給問題もありますので、継続運営するにしても、何もしないままで、いつまで持ちこたえられるか?は考えていかねばいけません。
今売却するのと、持ち続けるのとで、損益分岐を計算してみましょう。
下記の例の店舗の場合、運用益は年80万ほど。
約3倍の230万の値が付いた過去の実例です。
今売れば255万手残りがありますが、継続運営していき、その後閉店を考えた場合、現況回復費もかかることを考えれば、実質5年持たなければ255万の回収ができません。
部品欠品のリスクを抱えながら、何の問題もなく5年運営ができるのでしょうか・・・
5年以下で終わらせることになると、あの時売っておけばよかったという話になってしまします。
このように、シミュレーションをしてみることで、継続運営したときにどれだけのリスクがあるのか、収益が残るのかがわかってきます。
ちなみに、この実例では、継続運営のリスクは取れない。ということで売却の判断になりました。
機器入れ替えでリノベーションを検討
では、むこう10年以上運営できる機器に入れ替えを行った場合はどうでしょうか?
リノベーションするなら、部品供給問題を気にせず、むこう10年は運営できる状態にするのが絶対条件です。
中古の機器であれば安く入れ替えることができますので、機器数台入れ替えの、予算500万程度でシミュレーションをしてみました。
即時売却時と比べ、約3年で損益分岐をむかえることになります。10年以上運営可能な状態にリノベしているので、その後も安心して利回りを取っていくことができるようになっています。
しっかり利益を取れる店舗に回復できれば、
買い手は「機器の寿命も延び、利益もしっかりある。」と見ますので、売却も容易になってきます。
閉店は一番避けなければいけない
もう一つの可能性としては、閉店するくらいであれば、無償で譲渡をする。数十万払ってでも現況回復責任を含めたうえで事業譲渡する。という方法です。
コインランドリー店舗の現状回復はスケルトンにするまで小型店であっても100万くらいかかります。大型店になってくれば150~200万近くの現況回復費用がかかるのです。
赤字や薄利でも、買い手が付くこともあります。閉店判断するのは早いです。
その立地が欲しくて、別業態でその立地でお店をオープンさせたいお客さんもいるため、居抜きで借りたい人を探す。というもの一つの手です。
当社では不動産関係も精通しておりますので、借り手を探すお手伝いもさせていただいております。
閉店を考える前に是非、一度ご相談ください。